どうも。かぐや様2期を観ながら久しぶりに執筆をするDHeです。
大して更新していないのにも関わらず、2期ブーストの影響か、検索トップに乗ってしまいましたので恥ずかしながら戻ってまいりました…
ということで今回は原作もだいぶ進み、2期アニメも無事に放映されたということで、かぐや様の人物像についてまとめていこうと思います。

かぐやのペルソナ
原作を読んでいる方ならもちろん、アニメだけ観ていても気づいている方がいると思いますが、かぐや様は日によって性格やテンションが大きく変わっています。
作中では主に、睡眠時間や疲労具合によって変わると説明されています。またそれ以外にも四宮家独自の教育による人格や、かぐや自身が個々人に対して判断したものが、それぞれに態度として現れています。
これら個人に対しての外的側面をペルソナと呼び、かぐや自身も自分が人に見せる態度とこれを結び付けています。ゲームじゃないぞ。
かぐや様の脳内会議では、どの側面を使うかが
- アホかぐや
- 氷かぐや
- 幼かぐや
- 現在のかぐや
の4名で描かれています。彼女たちは一体、どんな役割を持っているのか?まずはそこから読み解いていきましょう。
アホかぐや
コミックス第53話(6巻)にて登場した、論理が恋愛感情に蝕まれてしまったかぐや様。現在のかぐやは白銀に告らせたいと考え行動していますが、アホかぐやはそれに反するような思考を持つかぐやです。現に白銀に対し、ウェディングケーキ(?)をお見舞いしかけており、まさしくお花畑といった感じです。
アホかぐやは常にポジティブであり、基本的に失敗を考慮していません。故にアホかぐやの役割は、自身に提案する議題に対する肯定の意思だと言えるでしょう。
しかし恋心というものは複雑で、勢いに任せて行動しようならば、地雷を踏み抜いて即ご破算…というのは現実ですら起こりうること。そこでブレーキ役として氷かぐやが登場します。
氷かぐや
頭脳(内)戦にて、四宮家の教育をたーーーっぷり受け、冷たき女王と化したかぐや様。白銀から告白させることを主に目論んでいる人格であり、論理的に思考し”恋愛頭脳戦”が勃発した際にリングの上に立つ人格です。だんだん出番少なくなるけど。
氷かぐやはとてつもなく冷酷で、どんな行動を取るにしても最悪のケースを想定し、四宮家の名に恥じぬよう振舞っています。
白銀から告らせようと計画を組み立てていますが、どことなくネガティブとも取れる意見や行動が多く、アホかぐやとは正反対な否定の意思だと言えます。
幼かぐや
お見舞い回で花火を捜したり、白銀と自ら添い寝した自由奔放なかぐや様。頭脳(内)戦で裁判長を務めておりますが、アホや氷と違い、四宮家の教育うんぬんの前に幼いが故の知恵の薄さがあります。そのため、アホや氷が述べている好きという感情の本質がややズレていたりします。
的を得ているような、得ていないような……
そのため幼かぐやの立ち位置は、かぐや自身の無垢である部分の素直さを表しているでしょう。
現在のかぐやと"本心"
これまで3人の人物像についてお話してきました。どのかぐや様も独自の考えを持っておりますが、どれか1人が現在のかぐやであるか?と考えると、多様性があり過ぎて決め難いもの。では彼女たちは一体、誰でどういう存在なのか?
かぐや様がこれまで白銀、石上、藤原やその他の人物に対して取ってきた行動1つ1つが全てかぐや自身が行ったものであるとすれば、彼女たちはかぐや自身の意思そのものであると言えます。
白銀におもいきりサプライズしたいのも本心、もし恋人関係になってしまった場合のリスクを気にするのも本心、そしてどちらかを実行した後の結果が分からないのも本心。
四宮家の令嬢で秀知院学園生であろうが、中身は自分自身の恋愛感情に戸惑う、ただ1人の乙女であることに違いはないのです。
まとめ
今回は3人のかぐやを基に、現在のかぐやがどういった人物であるのかを解説しました。
読者としての立場でも、近寄り難い雰囲気を感じていたかぐや様でしたが、内面を知ると案外普通の乙女であることに驚きでしたね!
普通の乙女として見つつ第1巻から読み直すと、まるで別の漫画を読んでいるかのような解釈ができて非常に面白いので、みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか?
今回はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
関連コミックス情報
当記事で用いられている画像は
©Aka Akasaka 2017/『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(第6巻)/集英社
©Aka Akasaka 2019/『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(第15巻)/集英社
より引用しております。